最高のセルフコンパッションは「自分を幸福にしてあげる」こと。

自分は自分であり、他人でもある。どちらかと言えば、他人の比重が高い。98%は他人かもしれない。最も身近な他人、自分。なので自分を幸福にしてあげることは、最も人の幸福に貢献するということだ。

世界を救う前に、誰かを幸福にする前に、いちばん身近な他人を、自分を幸福にする必要がある。母は命を授かる。だけどたとえ女でなくとも、鼻でなくとも、誰もが授かっているのは、自分という命だ。自分という器に、自分の命を授かっている。

僕は最近たまに気がついて、「自分」という他人を、幸福にしてあげようということを思い出す。最も愛しい他人、それが自分。

言葉にしてしまえば、甘ったるい自己啓発にも聞こえなくもない。軟弱な絵空事に聞こえなくもない。だけど自分を自分だと誤解したまま、執着や怒りにかき乱されるよりも、ずっとましだ。

自分を他人として扱えないというのは、実は本質から外れている。「自分が自分だけだ」と錯覚することは、脳科学が示す事実にも反している。